人は世界観にお金を出す
ブランドと呼ばれるような会社には統一された「世界観」があります。その世界観は、専門的にトーン&マナーと言います。例えば、ディズニーやアップルには、それぞれ独特な世界観があります。お客さまはその商品・サービスのみならず、「その世界観ごと手に入れたい」と思い、そのブランドを選択します。
人はスターバックスのコーヒーにお金を出すのではなく、スタバを飲んでいる雰囲気にお金を出しているといっても過言ではありません。ブランディングとはその世界観をつくることを意味します。ブランド会社は世界観にそぐわないコトを一切排除し、見えなくすることを徹底しています。

世界観とは会社のテーマ
世界観とはどうやってつくるのか?そんなに難しいことではありません。そのルーツは経営理念であり、なりたい姿であり、その会社のテーマだったりします。例えば、チャレンジ精神・クリエイティブ性・チーム力重視などそれぞれ明確な理念を立てているはずです。それを意志をもって具現化するだけです。
ただし、世界観は統一しなければ成立しないので、やはりそこにはブレない意志が必要です。そこに勇気が持てないので、世界観を決めきれないのかもしれません。最初から世界観を決められない場合は、OKビジュアルとNGビジュアルを決めることをお勧めします。そこから、なんとなくイメージは固まっていきます。
世界観が決まると、オフィスに何かを飾るときに迷いません。ダイレクトメールを送るときのデザイン・文面を迷いません。会社の目指す方向性が見える化されます。世界観が強くなれば、差別化が明確になり、覚えてもらいやくすなり、スタッフが誇りをもって働きます。いいコト尽くしです。

会社ルールを世界観に合わせる
世界観とは広告だけでなく、オフィス・働き方のビジュアルアイデンティーを整えることです。広告だけを統一されたデザインで整えるだけでは弱いです。お客さまの目に届く範囲での世界観だけでは本物とは言えません。オフィスの世界観が全く違うものだったら、表の世界観もいずれ崩れてしまいます。
「クリエイティブを表現したい会社は服装には気を配りたい。」「スポーティーを売りにしている会社はタバコが似合わない」。「自由な社風をアピールしているのであれば、リモートワークを推奨してほしい。」表現したい世界観とオフィス・仕事ルールは一体であってほしいです。そうでなければ、スタッフの士気が下がることは言うまでもありません。

世界観で遊ぶ
社内スタッフの浸透度が高まると、イベントにも世界観を取り入れるようになります。お客さま向けの完成見学会・家づくり勉強会は接客・飾り物・服装・音楽が1つの世界観で統一されるようになります。
社内イベントはさらに深く面白くなります。スタッフのアイデアで、入社式・新人研修会・方針発表会など、世界観の遊び心がどんどんと表現されてきます。オフィスもスタッフの斬新なアイデアで世界観を表現できる遊び場になれば最高です。
ブランディングは上昇気流を作ります。仕事が楽しくなり、奇抜なアイデアが生まれる雰囲気が出てきます。世界観をつくることはブランドをつくることです。「ローマは一日にしてならず」です。少しずつ少しずつ世界観ルールを組み立て、1つ1つブランドアイデアを出していくことで、誇りを持てる世界観(ブランド)が生まれます。
