2022.12.12
ブランドビジョンはブランディングの柱

ブランドビジョンとは?

「会社にとってビジョンは大切」ということは何となくわかっていることだと思います。ですが、どういう定義で、なぜ大切なのか?を、はっきりと答えられるでしょうか。あらためて、定義を確認すると、ビジネスにおけるビジョンとは、「展望・構想、将来に向けてありたい姿・あるべき姿を明文化したもの」です。

一般的に経営理念は内向き、ビジョンは外向きと言われています。ただし、重なっている部分もあります。経営理念には将来の理想像を語る部分も存在するからです。ビジョンは社外にも社内にも必要です。特にブランディングにおいて、私たちがあるべき姿を示すこと、つまりブランドビジョンは旗を立てることを意味します。

ブランドビジョンの作り方

ブランド戦略とは会社のファンを作る経営戦略です。その意味でブランドビジョンを再定義すると、「ファンに向けて、現在・未来に向けて、私たちのあるべき姿をメッセージ化したもの」です。当然、大切なメッセージですから、ていねいに作りたいです。作成のポイントは大きく2つあります。

1つ目、「そのメッセージに共感性はあるか」です。一方的に「私たちはこういうものだ」では、社会との共感が生まれません。世の中の全部ではなくても、困りごとに対し解決できるメッセージを発信することで、少しづつ少しずつファンは増えていきます。自分たちのやりたいこと重視ではなく、「やりたいこと・得意なことが、どのようなメッセージとして伝えればファンに刺さるのか」を考えることが重要です。

わかりやすさが重要なのです

2つ目のポイントは「わかりやすさ」です。これはあくまで、「中小企業がブランドメッセージをつくる」と仮定しての話です。大企業のブランド戦略は完全なイメージ戦略なので、わかりにくくても「何となくカッコいい」で成立します。なぜならば、すでにその名が知られているからです。まだまだ、知られていない私たちが「JUST DO IT」とブランドメッセージを掲げても軽く無視されます。

私たちは、世間からまだよくわからない存在です。それを自覚することが第一歩です。だから、ブランドビジョンには「私たちは何者で、何ができるか」がわかるようなビジョンであるべきです。ブランディングには段階があります。まずはわかりやすいブランドメッセージが必要です。

ブランドビジョンの使い方

ブランドビジョンは海賊旗です。どこからもよく見える場所に設置しなければなりません。アメリカが数百年で世界一の国になりえたのは「自由の国」をブランドビジョンにしていたからです。コトあることに「自由の国」を発信していたからです。

ブランドビジョンはサイトトップに置くのがベストです。それにベストマッチした画像と一緒に。優れたビジョンは優れたビジュアルで、その効果は何倍にもなります。SNSに、広告に、カタログに、とにかく使いまわすことが必要です。ビジョンは作ることよりも浸透させることの方がもっと重要です。

できれば、ポスターを作ってオフィスに掲示します。額に入った言葉だけの経営理念は浸透しません。ビジュアルとセットになったブランドメッセージをポスター化し社内で共有し、スタッフみんなで誇りをもって働く、これが最大のインナーブランディングです。

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