2023.02.06
名刺は接客ブランディングのスタート

最初の15秒が会社の印象を決める

「人の印象は最初の15秒で決まる」は、ビジネスマナーで必ず叩き込まれることの1つです。その最初の15秒でお客さまに名刺をお渡ししてるはずです。そして、それはただの儀式になっていないでしょうか?

ファーストコンタクトが大切だということがわかっているのに、「初回接客がすべて」だと営業マニュアルにも記載されているのに、他と一緒のことをしてしまう。それではブランド会社にはなれません。最初から「おー」と思わせる。「何か違う」と感じさせる。せっかく、記憶に残りやすいタイミングだから、ブランドを印象付けるチャンスです。

名刺は最初に渡すカタログ

カタログはブランディングツールとしての扱いを受け、予算も手間も多分にかけられています。それに比べ、名刺は味気ないものになっているのが現実です。連絡先が書いてあるだけで、興味を持つポイントがないものがほどんどです。

考え方を変えてみてはどうでしょう?「名刺はお客さまに一番最初に渡すカタログ」、こう考えれば、名刺も立派なブランディングツールです。覚えてもらうためのインパクトが必要だし、ブランドを印象付けるための仕掛けが必要です。

たしかに「必要以上にコストをかけたくない」「ただの連絡先カードでいい」という意見もごもっともです。名を知られている大手であればよいと思います。ただ、私たち中小企業はまず、認知を色濃くしなけば、スタートラインに立てません。そのために、最初に渡すカタログにエネルギーを注ぐべきです。

二つ折り名刺という選択肢

「カタログと考えるには情報量が少ない」という課題に対して、「二つ折り名刺」という手法はどうでしょうか?立派なカタログとは言い切れませんが、4ページのカタログと言えないこともありません。少なくとも通常名刺の倍の情報を載せられます。

二つ折り名刺のメリットはこれだけではありません。何よりもインパクトが与えられます。特性を利用して、重なりのズレ・くり抜き・飛び出す絵本などのアイデア名刺が可能です。インパクトが脳に焼き付きます。もちろんコストはかかりますが、カタログに比べれば何でもない金額です。

名刺にストーリーを

最も大切なのは構成です。与えたいのはブランドの世界観ですら、コーポレートカラー・紙質はマストになります。それを押さえたうえで、ストーリーを考えます。せっかく4ページあるので、フルに活用しましょう。考える上で、まず、ゴールを設定します。「サイト誘導」「インスタ誘導」「ライン登録」などなど、それに向けて構成するのがよいと思います。

例えば・・・ ①名前・会社名 ②ブランドメッセージ ③名前の由来 ④サービス一覧 →ホームページへ

これで上手くいくかどうかわかりませんが、ダメならいろいろ試せばいいのです。これは名刺マーケティングと呼べるものかもしれません。考え方によってはこんなにリスクの少ないマーケ戦略はありません。最初の15秒でブランドの印象は決まります。渡し方のサービスとセットで、接客ブランディングに取り組んではいかがでしょうか。

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