2023.04.22
社内教育はインナーブランディング

人というタッチポイントを磨く

会社として教育が大事だということは当たり前に言われていることです。ブランド会社にとって、人という接点はブランディングの要、教育制度はマストです。例えば、たまに研修を行うことで、OJTでやっているということで、教育担当に任せているということで、OKにしていませんか?ほとんどの会社がこんな感じではないでしょうか?

これは「ただやっている」というだけ、スタッフに対する言い訳のような教育制度です。「それでも人は育っている」と言うかもしれません。それは制度のおかげではなく、その人がもともと優秀だからです。おそらく、その教育がなくても、その人は勝手に成長していると思います。

人の成長の責任の半分は企業にある

もちろん、教育制度ですべてのスタッフが完璧な成長をするとは思いません。人の成長は会社の教育制度半分、本人の資質半分だと思います。だから、企業はその半分の責任を負わなければなりません。確立した教育制度もなしに、「採用担当の責任」、「辞めた人が悪い」は間違いです。責任を果たしたうえでの退職は「この会社が合わなかった」だけだとすっきり思えます。社内教育とは「会社の方針・やり方」を学ぶ機会です。

機能している教育制度は、スタッフの成長成功率の確立を上げ、成長の中身の質を上げます。それは①人に依存しすぎないこと、②PDCAがまわせるようになっていること、③思い付きで変わらないこと、④決まったタイミング・決まった科目になっていること、がポイントです。

OJTの前にOFF-JTを

オンザジョブトレーニング(OJT)、中小企業はこれに頼りすぎています。「仕事しながら教える」たしかに効率的かもしれませんが、「ただ面倒だから」という側面が否めません。これは余裕がないときに、どうしようもなく実行する制度です。実際に余裕がないかもしれませんが、企業の半永久的な成長を考えると、どこかで切り替えなくてはいけません。

結局、仕事を通しながら覚えるのですが、OFF-JT(特別に時間をとって行う教育)を受けてからのOJTは吸収力が格段に上がります。基本的なことですが、新卒・中途関係なく、新しいスタッフにはまず、深いところまでOFF-JTすべきだと思います。この深さが会社としての厚みです。

ブランドの永続性は教育制度

これも基本的なことですが、「誰が何を(科目)教えるのか」を決めておくことをお勧めします。教育担当制度は漠然と任せっぱなしになってしまうし、その人に依存してしまいます。それは別として、例えば「接客スキル」、「工程管理・品質管理」、「設計図書の書き方」などの項目を60分1コマの授業形式にします。もちろん最初は大変ですが、作ってしまえば授業は若手に引き継げます。むしろ引き継いでいった方が会社は成長します。

会社としての厚みは教育制度だと思います。センスのあるサイトを運用をしても、いい採用ができたとしても教育制度が適当制度だと、いい雰囲気は長続きしません。会社づくりは人づくりです。そしてそれがファンに直結しているのです。ファンに愛されるブランドは人がつくっています。

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