2023.05.14
方針発表会にブランディングを
工務店運営

年に一回のブランディングイベントを

決算期近くに経営発表会や方針発表会などを行っている会社は多いのではないでしょうか。直接、営業・集客に関わることではないかもしれませんが、会社にとっての一大イベントと言っても過言ではありません。この一年の活動報告であり、これから1年の抱負を語るときである決起大会の意味があります。

そんな重要な社内イベントをブランド会社らしく彩ってみてはいかがでしょうか。ありきたりの経営発表会ではなく、もっとドラマティックにポジティブに。経営発表会はインナーブランディングを加速させるいい機会になります。会社の世界観をもって、会社愛にあふれるイベントに。

ブランド会社としての「演出力」

基本的なことですが、会社の一大イベントはその世界観を色濃く表すことが重要です。コーポレートカラーをイベント会場全体にちりばめて、統一感を図ります。これだけで、インナーブランディングを感じさせます。司会はあえて若手スタッフを起用するのがいいと思います。フレッシュ感が出ますし、「未来への挑戦」という感じが表現されます。多少の失敗はご愛敬ですし、若手にとってかけがえのない経験になります。

イベントは「演出」がすべてです。いい企画を生み出すことは難しいかもしれませんが、「演出」は技術です。知ってさえいれば、経験を重ねればできます。①ステージにはしっかりとスポットライトを当てる。②BGMはシーンに合わせて選曲し、強弱を意識する。③照明・音響は会場スタッフでなく、自社スタッフがあたる。基本的なことですが、これだけで自社愛にあふれたオンリーワンのイベント感を感じさせます。

アワードはイベントのピーク

プログラムはいろいろ考えられますが、絶対に外してほしくないのはアワード(表彰式)です。年に1回の一大イベント、この日はぜひ、「感謝を伝える日」にしてほしいです。できれば、成績優秀者ではなく、ブランド会社らしく「ブランディングに貢献した人」にスポットを当てたいです。

この日は決起大会であると同時にブランドを推進する日・会社のカルチャーを共有する日です。アワードはイベントのクライマックスを迎えます。トップ自ら感謝の手紙を読み、渡し、受賞者はスピーチを。照明・音響で演出を効果的に。たとえ、演出過多になったとしても、年に1回のお祭りです。そういう日があってもいいのです。「遊び」に本気で取り組める会社が本物のブランド会社です。

小さな会社でも称える場を

「うちはそんな大きい会社じゃないから」という社長もいるかもしれません。大切なのはイベントの大小ではありません。正式な場でスタッフに感謝を伝えるという事実が大切です。

「感謝している。常に言っている。」と言われるかもしれません。それは普段の会話の流れの中で言っていないでしょうか。決算期はどの会社にもあります。一年の区切りに、大規模イベントでなくても、例えば、決算会議でも、朝礼でも、夕礼でも小規模なセレモニーの演出は可能です。ただ、みんなの前で目も見て感謝を伝えるということだけでも立派な演出です。店舗単位からブランドを育てるこの経験をずーっと続けるからこそブランドは本物になるのだと思います。

コラム一覧へ
工務店にブランド経営を

ブランド戦略・経営に関する無料相談

行き詰った事業を打開させる
きっかけをつかむために少しの時間を

詳しく見る