WEBマーケターの重要性
中小工務店を経営していて、「WEBマーケター」という言葉は、自分たちから遠い場所にある言葉と考えているかもしれません。ましてや、社内スタッフにWEBマーケターという役割を専属で設定している中小工務店は少ないと思います。簡単に言えば、WEBマーケターの役割は「集客」です。だから、会社のためには絶対に必要な存在です。
もしかしたら、「広報」、「WEBサイト担当」、「SNS担当」と呼ばれているかもしれません。名称はあまり問題ではありません。重要なのはその目的を「集客」に限定することです。望ましいのは「年間新規来店200組」のような具体的な数字にすることです。他の職種との兼任は難しいです。営業との兼任にすれば、おそらく目の前のお客さまに懸命になってしまい、集客機能はストップしてしまいます。現況において、集客の重要性は言うもでもありません。それはつまり、WEBマーケターの存在です。

WEBマーケター育成計画
集客という目標をもたせて、WEBマーケターという場所をつくるだけで上手くいくはずもありません。その人がよほど優秀であれば問題ないものですが、世の中そうそう優秀な人は転がっていません。あくまでも「普通の人」と仮定して、会社の仕組みづくりは考えられるべきです。
中小工務店におけるマーケターの育成段階を以下の5段階と設定します。①サイト運用基礎 ②サイト運用応用 ③SNS運用 ④WEB広告運用 ⑤リアルとの連動
パーソナルスキルや会社運営によって、育成方法はさまざまですが、オーソドックスなやり方だと思います。1つ1つの段階、やることがすべて「具体的な集客」につながっていることが、マーケターの育成、その会社の「集客」の成長にとって重要なことです。

ホームページの運用
①WEBサイト運用では基本的なことを行います。問合せ対応、ドメイン・サーバーの管理、各コンテンツの更新などが挙げられますが、絶対にやってほしいことは定点観測です。毎月の新規来店は?、それがどこから来ているのか?、毎月の資料請求は?、WEB来店予約は?などの基本的な数字が毎月毎年押さえることが目標達成の第一歩です。目標を達成するには現状を把握し、1つ1つのマーケティング戦略に対しての効果測定を行わなければなりません。というか、これがすべてです。
そこで次の段階、②WEBサイト運用(応用編)の実施です。ここでは深い部分でのサイト解析が入り口です。どのコンテンツが一番見られているのか?、流入経路は?などの解析・分析を行ってうえで、サイト改善を企画します。目的は資料請求・来店予約などのコンバージョン数UPです。ホームページは集客を獲得するための装置です。さまざまな企画を試し、現状数値を上げるマーケティング施策を実行します。

WEBマーケターはファン担当者
この段階で他の業務との兼業が難しいことは明らかだと思います。ホームページはたくさんのファンをつくります。ファンは何度でもそのサイトを訪れます。ホームページ担当者は言い換えるとファン担当窓口だと思います。どんなに素晴らしいホームページを完成させても、そのサイトが活きていなければ、ファンは離れていきます。そのサイトは「集客」という機能を失っています。
WEBマーケターとは「ファン」担当者であり、「集客」担当者です。それはブランドを活かすことで、より感度の高いファン化を可能にします。それは「ブランド」担当者であるということです。その心構えを持たせることが、目標を達せさせる一番の武器になるかもしれません。
