2024.02.26
ブランドマネージャーの役割

ブランド戦略を進めるために

会社としてブランドを戦略として取り組むにあたり、不可欠な存在がブランドマネージャーです。ブランドマネージャーは会社のブランドを広め、そのブランドを維持管理することが大きな役割です。具体的には、①ブランドルールが守られているかどうかのチェック、②ブランドルールの改定・編集・スタッフへの通知、③広告・サイトデザイン・コピーなどの監修、④ブランドに関するインプットとアウトプット、などがあげられます。

ブランドルールは社長を中心としてつくられます。もちろん、そのブランドコンセプトが会社の軸として耐えうるものかどうかということは重要なことです。ですが、ブランド戦略を成功させるために必要なことは、そのブランドルールをつくることよりも、そのルールが守られているかどうかを維持管理すること、スタッフ一人一人に浸透させることが最も重要なことになります。それを担う存在がブランドマネージャーです。

ブランドを管理するということ

ブランド管理は大きく3つに分けられます。広告・環境・人です。広告は言葉通り、広告のデザイン・コピーがブランドの世界観から外れていないかを監修します。サイト・SNS・サインなど、社員以外の人が目に触れるものすべて世界観が統一されていないとブランドとはいえません。

環境とはモデルハウス・ショールーム・打合せルームなどの世界観です。広告と同じような美しい世界観がそこにもあることで、お客さまは納得し、ファンになります。人も同様です。スタッフの服装・しぐさ・立ち居振る舞い・言葉遣いなど、ブランドの世界観にふさわしい雰囲気になっていることが大事です。かつ、すべてのスタッフが共有していないとブランドの品位が保たれません。それが保たれるためのブランドマネージャーの仕事は重責です。

ブランドマネージャーの適性

ブランドマネージャーはある程度の権限があることが理想です。ブランドルールは会社の成長に合わせ、環境に合わせ、ブラッシュアップされていきます。ブランド自体が成長するものです。それを上手にコントロールするためには、ブランドルールの改定やスタッフへの説得が必要になります。最初は難しいかもしれませんが、ブランドマネージャーの成長に合わせ、少しずつ役割と権限を広げていくことで、ブランドが成長します。

適任者にはある程度の感性・センスが必要になります。それは、デザイン・コピー・企画力などです。それをつくるということではなく、判断するこということです。それぞれの得意なスタッフに任せ、それをディレクションする感性が必要になります。そういう意味で、最も必要なスキルは「みんなを巻き込んで仕事ごとができる」力かもしれません。ブランドづくりとはとても面倒な戦略です。それでもあきらめずにコツコツとやっていきましょう。

ブランド価値と数字を両立させる

ブランドは自己満足のためにやっているわけではありません。あくまでも会社経営のためのものです。ブランドマネージャーはそれを忘れてはいけません。おそらく、ブランドの軸ある「想い」は熱いものがあるはずです。その価値を集客・売上・単価・粗利率・求人数・フォロアー数といった数字に変換させるのがブランドマネージャーの役割です。そういった意味では、広報部がブランドを管理するのが適任かもしれません。

ブランドは数字づくりと言いましたが、ブランドはプライドにも似ています。「誇れる会社」を」つくることだと思っています。ブランドマナージャーは「うちは他社とは違う」というプライドを持たなければなりません。その気持ちが伝染し、スタッフ全員を同じ気持ちにさせます。そんな会社をつくっていくためにもブランドマネージャーの成長が必要です。

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