時代に合った広告媒体を
中小工務店にとって、完成見学会は集客のメインイベントです。物件の質や見学会場の場所によって差はありますが、「ここぞ」という完成見学会は年間にそう多くありません。そのような見学会の広告投資は力がはいるはずです。せっかく、お金をかけるのであれば効率の良い広告投下を行いたいです。
地域にもよると思いますが、現代において折込チラシをメイン媒体で使っている工務店は少ないと思います。今はデジタル広告、それもインスタ広告が主流だと思います。見学会広告を考える際に一番大切なことは、「今、何が効くのか」を常に考えることです。どんなに見学会物件の住宅が素晴らしいものであったとしても、広告のデザイン・キャッチコピーが良かったとしても広告手段が間違っていてはどうしようもありません。

広告費を使わない告知方法
完成見学会開催が決定したら、広告の前にするべきことがあります。自社サイトの告知です。トップページのなるべく上の方に見学会告知バナーを置きます。なんども言いますが、完成見学会は集客のメインです。自社サイトでも目立たせたいです。ホームページには毎日たくさんの人が訪れます。サイトの力が強ければ強いほど、完成見学会の告知を行うだけで、予約が入ります。事実、ネイエは見学会の広告は行わず、サイトアップだけで見学会予約定数を埋めます。ちなみに見学会告知は1カ月前が基本です。
サイト周りの誘導も重要です。インスタグラムの告知、前日インスタライブ、ユーチューブ内での案内、ライン配信での案内、手間はかかりますが、これらに費用はかかりません。最初は難しいかもしれませんが、ブランド力・マーケティング力に力がついてくると、WEB広告に頼ることなく、イベント集客が可能になります。

広告バナー表記の優先順位
とは言っても、自社サイト運用とWEB広告運用の併用が一番効果があるのは事実です。大切なことは自社サイトで広告情報をしっかりと掲載したうえで広告を行うことです。
インスタ広告が選ばれている理由の1つが、画像です。広告バナーは画像が生命線です。完成見学会なので写真が間に合わないことはしょうがないことです。が、パース・写真の出来・インパクトが集客の一番の要因だと思います。広告は3週間前から行いたいです。間に合えば、途中から写真に切り替えることもおすすめです。最近ではショート動画を広告に使うことでさらに予約率は高くなります。
バナー表記事項の優先順位は ①画像 ②見学会であることの表記 ③日時 ④場所 ⑤タイトル ⑥社名 がよいと思います。基本はインパクトと分かりやすさです。初めて、その広告を見る人が「行ってみたい」と思わせることが重要です。

家の魅力を伝える
広告バナーを踏んだ先をしっかりと用意しておくことも重要です。広告バナーは分かりやすさとインパクト勝負です。その家の魅力を十分に伝えるものではありません。バナーでそれをやれば、ゴチャゴチャしてしまい分かりにくくなってしまいます。それをランディングページ(自社サイト見学会詳細ページ)でしっかりと行います。
パース(写真)は2点以上、パースに合わせて見どころを伝えます。物件詳細データ、こんな人に見に来てほしい、など、丁寧に物件の情報を掲載します。ごくごく普通のことなのですが、この当たり前のことをやっていない工務店さんが多いです。バナーデザインだけでなく、中身をしっかりと整えることで、自分たちの本当に来てほしいお客さまの来場が増えるはずです。
