ダサいユニフォームは損をする
工務店でユニフォームと言えば、現場管理の作業着です。時代は令和なのに、昭和の香りがするスタイルを貫いている会社が多いです。何かを貫いて、志をもって、レトロな雰囲気を維持しているのならともかく、ただ惰性で変えていないところがほとんどだと思います。
ハウスクリーニングを頼むとき、ユニフォームがオシャレな会社?野暮ったい服装の会社?どちらに頼みますか?僕なら迷わず、オシャレな会社にお願いします。ユニフォームは会社のイメージを変えます。視覚的な面積も大きいし、人数が重なれば面となってブランドイメージを植え付けます。

ユニフォームがもたらす効果
ユニフォームには少なくとも4つの効果があります。①会社の評判がよくなる。(近隣・お客さま・協力会社・競合会社)②スタッフの会社愛が上がる。(ブランドロイヤリティー)③見学会、その他イベントの印象がよくなる。(オシャレ感・チームワーク)④採用活動での応募が増える。(特に施工管理)
ユニフォームは広告塔です。多大なる効果があるのに、なぜか日本の会社は機能性を作業着に求めます。ここは考えをあらためてはいかがでしょうか?機能性を第一に考えるのではなく、広告塔という意味付けを第一に考えるということです。中でも一番重要視したいのはブランドロイヤリティーです。カッコいいユニフォームを着て、自分たちの仕事に誇りを持てること、経営者としての喜びの極みです。ユニフォームをカッコよくするとは、まさにインナーブランディングです。

ユニフォーム進化論
他業界でのユニフォームのオシャレ化はどんどん進んでいます。実際のデータに基づくと、労働人口は減っているのに、ユニフォーム産業全体の売上は微増です。
ユナイテッドアローズやビームス、シップスなのどセレクトショップがユニフォーム産業に参入し、大分市役所やスカイマークのユニフォームを手掛けています。また、今までは有名ブランド学校などの常套手段であった、デザイナーズコラボ学生服のやり方で、デザイナーズコラボユニフォームが多く見られます。実際、JAL・ドトール・一風堂・ヤンマーなどのユニフォームは一流デザイナーコラボのそれです。

工務店のユニフォームづくり
でも、私たちは小さな工務店です。とても大企業のマネなどできません。小さな工務店なりのカッコいいユニフォームづくりが必要です。
まずは、「脱・作業着」という考え方です。最初は古参のスタッフから必ず「ポケットがない」、「洗濯しても乾かない」、「細くて動くにくい」などの抵抗にあいます。作業のしやすさは考えなければなりませんが、目的は会社愛であり、採用力強化であり、会社の評判を上げることです。面倒かもしれませんが、コツコツと説得するしかありません。仕方なく着ていくうちに新ユニフォームの良さが理解されます。
もう1つ大切な考え方は、ユニフォームデザインは若い人・女性に合わせるということです。会社にとって採用力・若手スタッフの必要性は言うまでもありません。会社の未来のために、ブランディングのためにユニフォームを一新することをお勧めします。
