宣材写真で応募数は変わる
スタッフの宣材写真をなにげなく撮影している会社さんはけっこう多いのではないでしょうか。だからこそ、ここを丁寧に押さえることで他社と差別化できます。ブランディングとは小さなことの積み重ねです。1つ1つの手間のかかる仕事がブランドの世界観をつくります。建築ディテールと同じことです。
スタッフの宣材写真は多くの利用価値があります。特に採用では採用サイト、採用プレゼンテーション、タペストリー、ポスターと、たった1枚の写真を何度も活用できます。人は視覚から入ります。目に飛び込んできたスタッフの魅力的な印象がその会社のコンタクトにつながります。採用戦略ではさまざな工程がありますが、画像素材をていねいにつくることはマスト中のマストです。

写真1枚の重要性を説く
人の写真を撮ることは家の写真を撮るよりもはるかに面倒です。当たり前のことですが、建築物は動きませんが、人は動きます。何よりも本心から、「写りたい」と思っていません。広報スタッフでもなければ、「これは私の仕事でない」と思っています。非協力的なスタッフが多いのはどこの会社も同じです。まずやらなければいけないことは、1枚の写真の重要性を説くこと。もっと言えば、ブランディングが大切ない理由、それを作り上げることの大切さ、ここをていねいに説明し協力を仰ぎます。。
背景も大切です。普段通りの職場環境では素材として使い物になりません。電気配線、ティッシュ、ゴミ箱、その他世界観を表現するうえで映り込んでいけないものはたくさんあります。背景をつくることから始めます。1枚の写真を撮るのに、2時間かけてスタッフみんなで準備したこともあります。時間はもちろん貴重ですが、この1枚の写真は未来をつくる貴重な写真です。この2時間は惰性で行っている営業会議よりも長期的成果の上がる2時間なのです。

ブランディング的「社長」の魅せ方
経営リーダーの写真は最も重要です。なのに、社長の写真も無難に撮っている場合が多いです。「無難」は何も伝えません。「何かを発信する」ということはそこに「伝えたい意思」があるはずです。代表写真はトップメッセージで使われることが多いです。社長の写真にはトップメッセージを表現する雰囲気や世界観がのっていることがベストです。さらに言えば、つくり出したい社風・企業文化が表現できれば言うことはありません。
サイト分析すると、トップメッセージページの閲覧頻度はそんなに多くありません。ですが、必ず1回は見るページです。住宅購入者にしても、求職者にしても、社長の顔は絶対に確認したいのです。1枚の代表写真が1件の受注、1人の採用を決めることもあると思います。

社長の写真に手間をかける
1度スタジオ撮影してはいかがでしょうか。社長の写真にはそれくらいの価値があります。可能であれば、ヘアメイク・スタイリストもつけたいです。費用が気になるようであれば、女性スタッフに同行してもらいましょう。「どうすれば魅力的に写るか?」を自分で判断するのではなく、第三者に委ねるのがベターです。その時の判断基準は「カッコよさ」ではなく、「ブランドを表現する」です。PC・タブレットなどのアイテムを使ったり、歩いている姿だったり、幹部複数人に撮ったり、オフショットも押さえておいたり、様々なバリエーションで撮影したいです。
建築写真には投資するけれども、人の写真にはあまり手間暇をかけません。人の写真の方が息が長いというのに。1度掲載したら、なかなか差替えられません。5~6年変わっていない代表ポートレートもあるのではないでしょうか。だからこそ、1枚の写真に力を入れるべきです。さらにブランド力で上を目指すのであれば、スタッフ写真は1年に1回、代表ポートレートは2年に1回の撮影日をつくることが理想だと思います。
