2024.10.20
私たちの存在理由をミッション文にする

ミッション文とは

The silhouette of a military soldier with the sun as a Marine Corps for military operations

キャッチコピー(ブランドメッセージ)とともに重要になってくるのが、それに続く文章です。その内容には、私たちの家づくりの使命感、私たちの存在理由を表現したいです。その文章のことをミッション文と呼びます。ブランドメッセージがタイトルだとすれば、ミッション文はそれを説明する文章です。

ブランドメッセージはワンフレーズなので、すべてを伝えるのは難しいです。インパクトのあるビジュアルと共感性のあるブランドメッセージでそれを見た人の足を止め、ミッション文で引き込む。これが認知アクションの王道です。そのために、ミッション文を整えます。ミッション文とは、「わたしたちのやるべきこと・あるべき姿」。それを「誰のために、何のためにそれを実行するのか。」を表現します。私たちのファンにささるような文章でひねり出します。

まずは自分たちの言葉でコアをつくる

Male hand writing on a blank yellow surface with black marker. With copy space ready for your text, message or promotion.

ミッション文とはあいさつ文です。初めて接触する人に、初めて自社を知る人に対してわかりやすく、ていねいに説明する必要があります。いわば、会社の自己紹介文です。できれば、ホームページトップに掲げたり、ポスター化して街中に掲示したいです。

どの組織でもあることですが、文章は話し合いでは生まれません。進め方としては、トップを含むブランディングチームで伝えたい中身のコアを決め、誰か1人(ライティングスキルがあるスタッフ)に作ってもらいます。それをブランディングチームで再検討・採決するやり方がベターです。もちろん、ライティングスキルにはバラつきがあるし、好みもあるので大変かもしれませんが、いきなりプロのライターに発注することはお勧めしません。まずは、自分たちの言葉でもがいてみることに意味があります。ライターに頼むことはいつでもできます。産みの苦しみには2つの意味があります。軸がブレないようになること。そして、ライター発注したときに、成果物の善し悪しが分かるようになることです。

文面は3段構成で

Concept zero waste conscious consumption flat lay, Top view of hands holding trendy moleskin notebook with text “reduce, reuse, recycle, repeat”. Wooden table with computer keyboard, mouse and plant.

何も難しく考える必要はありません。シンプルに3段構成で考えましょう。①問題定義。②存在理由。③理想の形。文章構成はいろいろあるし、文章力のある人はこれに縛られる必要はありません。これはよくわからない人向けです。物事は迷ったときにはシンプルに考える。これに尽きます。

①問題定義では、「私たちの地域・業界にはこんな問題がありますよ。」といった感じで、私たちの存在理由の土壌を作っておきます。そのうえで、②存在理由では、「だから私たちの家づくりはこうなんです。だから、私たちのミッションはこれなんです。」といった感じで、自分たちの使命感を表現します。最後に③理想の形では、「結果、地域の人たちが○○になればいいと思っています。」のような形で終われるときれいだと思います。最初から上手な文章など書けません。ですが、純粋に私たちの家づくりの情熱を自分たちの言葉でつくることで、不格好でもファンに伝わると思います。

ショート版もつくる

ミッション文は通常、400文字~600文字くらいが適正です。それとは別にショート版を作っておくとよいです。ショート版は60文字~100文字くらいでしょうか。人はなかなか長い文章を読まないです。画像をみて、ワンフレーズを見て、600文字までたどり着く人は少ないでしょう。そこで、短めの文章も用意しておきます。それを、電子メール署名欄の下にそっと差し込んだり、ポストカードに美しい家の写真とともに載せたり、インスタグラムのヘッダーに固定したりして、私たちの存在理由を知ってもらいます。

もう一つのお勧めはインナーブランディングです。「私たちの存在理由」を一番知るべきはスタッフ自身です。苦しいとき、迷っているときに立ち返るのは「私たちの存在理由」です。自分の仕事が好きで、それが人の役に立っているということを忘れないためにも、ポスター化してオフィスに掲示します。ブランドの浸透によって、自分たちの世界観はますます深まり、家づくりもより研ぎ澄まされていきます。これを機会にぜひミッション文の整理を。

コラム一覧へ
工務店にブランド経営を

ブランド戦略・経営に関する無料相談

行き詰った事業を打開させる
きっかけをつかむために少しの時間を

詳しく見る